1月30日付で、Nike(ナイキ)がLululemon(ルルレモン)に対して自社の特許侵害しているとして米国にて提訴した。(Case No.1:23-cv-00771)
詳細:https://insight.rpxcorp.com/litigation/nysdce-593182-nike-v-lululemon
Lululemonの株価に対する影響は特に大きくないように思われる。
訴訟情報
提訴日:2023年1月30日
原告:Nike, Inc.
被告:Lululemon USA Incorporated
Case No.:1:23-cv-00771
裁判所:Southern District of New York
裁判官:J. Paul Oetken
詳細:https://insight.rpxcorp.com/litigation/nysdce-593182-nike-v-lululemon
対象アイテム
![](https://i0.wp.com/www.oji-be-free.com/wp-content/uploads/2023/02/image-6.png?resize=780%2C259&ssl=1)
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「lissfeel」「Chargefeel Low」「Chargefeel Mid」「Strongfeel」の4つフットウェアアイテム(2023年1月時点で展開中のランニングシューズ全種)が今回の訴訟の対象商品。
※なお、この商品は日本では未発売の模様
Nike独自のアッパー素材「フライニットテクノロジー」を侵害していると主張。
Lululemonに対して損害賠償を求めている。
※特にChargefeel Midに対しては、以下の特許すべてのターゲットとなっている。
特許について
3件のFltknit関連の米国特許が挙げられている。
うち、1件(US8266749B2)に関しては先日Adidasに対しても権利行使された特許と同様のものになっている。
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ニットアッパーの製造方法に関するもの
![](https://i0.wp.com/www.oji-be-free.com/wp-content/uploads/2023/02/image-1.png?resize=171%2C120&ssl=1)
チューブ状の構造物に隠れた底面が、生地を引っ張った際に、チューブ状部が離隔するので、露出する構造
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ニットアッパーの中央部が立体的に隆起した構造
![](https://i0.wp.com/www.oji-be-free.com/wp-content/uploads/2023/02/image-5.png?resize=136%2C199&ssl=1)
他の訴訟
Nikeは、過去にAdidas、PUMAに対してもフライニット関連の特許による特許訴訟を提訴している。(既に和解している。)
【知財ニュース】ADIDAS 対 NIKE デジタル特許での米国特許訴訟
Lululemonに対しては、2022年1月にMIRROR事業に対する特許訴訟を関連企業のCuriouser Productsを含めて提訴している。(進行中)
![](https://i0.wp.com/www.oji-be-free.com/wp-content/uploads/2023/02/image-8-1024x741.png?resize=780%2C564&ssl=1)
その際には、Nikeの保有する6件のフィットネス関連のデジタル特許を活用している。