除菌にも活用されているUV技術!安全な紫外線222nm ってなに?
こんにちは、むじょーです。
最近、紫外線(UV)による除菌技術がメディアでも注目されています。空気清浄機や加湿器、除菌ライトなど幅広い製品に応用されていますが、「紫外線除菌は本当に安全なのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、紫外線の仕組み・除菌効果・人体への影響・222nmの安全性についてわかりやすく解説します。
紫外線とは?基礎知識と種類
紫外線とは、波長が100〜400nmの範囲の電磁波のことです。可視光線の紫色の外側にあるため「紫外線」と呼ばれ、英語では ultraviolet、略してUVと表記されます。
紫外線は波長によって「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分類されます。特にUV-C(200〜280nm)は強い殺菌作用を持ちますが、地表にはオゾン層によりほとんど届きません。

紫外線の殺菌力と仕組み
アルコールやオゾンなどの除菌は細胞膜を破壊するのに対し、紫外線(特にUV-C)はDNAに直接作用し、細胞の増殖機能を失わせることで除菌を行います。
最も効果的なのは260nm付近の波長で、DNAが紫外線を吸収しやすいためです。

参照元:ニチバン 紫外線と除菌の仕組み
紫外線除菌の活用事例
・空気清浄機:フィルターで集めた菌やウイルスをUVで除去
・加湿器:Dysonではタンク内の水をUV-Cで除菌し、清潔なミストを放出
・家庭用除菌ライト:小物やスマホの表面をUVで除菌

ただし、UV-Cは人体にも影響があるため、製品は光が外に漏れないよう設計されています。一方で、安価な製品の中には安全性に不安があるものも流通しており、注意が必要です。
次世代の安全なUV-C「222nm」
最近注目されているのが、222nmの紫外線(Far UV-C)です。この波長は皮膚の内部まで透過せず、人体への影響が少ないとされています。
特殊なフィルタを使うことで222nmの波長のみを照射でき、安全性と除菌効果を両立できる技術が開発されています。ウシオ電機のCare222が代表例です。
今後、公共施設や医療現場、家庭でも「安全な紫外線除菌」が普及していくと期待されています。
<参考>ウシオ電機ニュースリリース
まとめ:紫外線除菌は正しい理解と活用が大切
紫外線除菌は、正しく使えば強力で便利な技術ですが、人体への影響もあるため注意が必要です。
最新の222nm UV-C技術は、安全性と効果を両立できる次世代の除菌方法として注目されています。