【知財ニュース】話題の決済リング EVERINGについての知財調査・分析!

話題の指輪型の決済デバイス、EVERING(エブリング)について調査してみたいと思います。

株式会社EVERING

会社概要

企業名株式会社EVERING(エブリング)役員

会社名株式会社EVERING(エブリング)
取締役会長大田嘉仁
共同経営者 代表取締役 CEO川田健
共同経営者 代表取締役 COO津村直樹
取締役会長藤田豪
所在地〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目6番2号日本橋フロント1F
事業内容リング型デバイスの製造・販売、及び付帯する製品の輸入・販売
関係会社McLear Ltd.

2020年2月に設立し、2021年10月の製品リリース以降、様々なメディアに取り上げらえる企業。

親会社は、EMSブランドのSIXPADで有名な株式会社MTGになります。

スマートリング EVERING

EVERINGはVisaの タッチ決済対応の スマートリングです

EVERING(エブリング)は、プリペイド式※のスマートリング。

出典:公式HP


アプリを使ってチャージをすることで、⽇々の決済で利用可能。充電もいらず、防水で、手を端末にかざすだけで支払が可能ということで”1秒の無駄もない”というところで人気が高まっています。
※プリペイドとは事前にチャージ(⼊⾦)し、お⽀払いに利⽤できる⽅式のことをいいます。

最近は、bitlockと連携し、家の鍵としての機能も追加されております。

色は3種類出ており、好きな色を選べます。

出典:公式HP
https://store.evering.jp/?fd_bridge_id=L1Bjb2h3R3FVM29aeCtJNW5kWG1lQT09LS1zL0t3dTlkQVJyYmxVWTcwWDBZWG1BPT0%3D--8b8eed112b73ab1ff8078bb1fa6608a3188fc1c1

Mclear社について

EVERING事業のもととなる指輪の開発は、親会社株式会社MTGが買収したイギリス発の海外企業Mclear社が担っています。同社のRINGPAYの日本版がEVERING事業になるようです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000029736.html

商標

出典:J-PlatPat

EVERINGで検索すると、ブランド名・商品名である”EVERING”を親会社である株式会社MTGが保有し、ブランドロゴを株式会社EVERINGが保有しているという状況です。

どういった意図があるのか気になるところです。

また、McLEARでの商標登録も維持されていました。

意匠

株式会社EVERING名義での出願は見つかりませんでした。(2023/03/16時点)

株式会社MTGで検索をしてみると、次のような出願が見つかりました。

非常にシンプルなデザインですので、意匠登録ができたことに驚くところでもあります。

特許

特許についても、株式会社EVERING名義でのものは見つかりませんでした。

株式会社MTGが出願人となっている特許は、日本で特許5件見つかりました。

うち、ほどんどは前述のMcLEAR社から譲渡されたものがもとになっているようです。

海外での特許出願もされており、今後グローバル展開が期待できます。

 

内容としては、指輪の構造のものと、指輪の寸法選びのサポートシステムに関する特許になります。

決済システムについては、特に出願が見つかっていないことから、同社の技術のポイントは指輪というプロダクト自体にあるように思われます。

Ring構造特許

図面から、リング状の基盤が内蔵されていることがわかります。

 

特許第6913590号
発明の名称:リング型ウェアラブル端末およびフレキシブル基板

【要約】

 【課題】製造コストの増加を抑制して複数のサイズ展開が可能なリング型ウェアラブル端末を提供する。
 【解決手段】リング型ウェアラブル端末は、リングと、リングに収納される通信部とを備える。通信部は、リング状のフレキシブル基板30を備える。フレキシブル基板30は、リングのサイズに合わせ、長手方向に異なる複数の位置にて接合可能に構成された接合部38を備える。接合部38の接合位置を変えて、リング状に形成するフレキシブル基板30の径をリングのサイズに合わせることができる。これにより、一つのフレキシブル基板30を複数のサイズのリングに使用できるので、複数のサイズを展開する場合の製造コストの増加を抑制できる。
【請求項1】
リングと、
前記リングに収納される通信部と、
を備え、
前記通信部は、リング状のフレキシブル基板を備え、
前記フレキシブル基板は、前記リングのサイズに合わせ、長手方向に異なる複数の位置にて接合可能に構成された接合部を備えることを特徴とするリング型ウェアラブル端末。

特許第7236798号

【要約】

 【課題】強度が向上したリング型ウェアラブル端末を提供する。

 【解決手段】リング型ウェアラブル端末10は、側面に凹部16が形成されている第1リング12と、第1リング12に接合されて凹部16を覆う第2リング14と、凹部16に収納される通信部26とを備える。凹部16には、接着剤24が充填されている。凹部16に充填された接着剤24は、第1リング12と第2リング14とを接合するとともに、通信部26を凹部16に固定してこれを保護する。これにより、リング型ウェアラブル端末10の強度が向上する。

【請求項1】
側面に凹部が形成されている第1リングと、
前記第1リングに接合されて前記凹部を覆う第2リングと、
前記凹部に収納される通信部と、
を備え、
前記凹部には接着剤が充填されており、
前記第1リングの側端部には側端に向かって第1リングの外径が小さくなるように形成された傾斜面を含む切り欠きが形成され、および/または、前記第2リングの側端部には側端に向かって第2リングの外径が大きくなるように形成された傾斜面を含む切り欠きが形成され、前記第1リングおよび/または前記第2リングに形成された前記切り欠きは接着剤が充填される切り欠き部を形成し、
前記切り欠き部は、側端に向かって広くなるよう形成されていることを特徴とするリング型ウェアラブル端末。

特許第7075719号

発明の名称:リング型ウェアラブル端末

【要約】

 【課題】サイズを使用者に合わせやすいリング型ウェアラブル端末を提供する。

 【解決手段】リング型ウェアラブル端末10は、外部の機器と通信する通信部14が設けられているリング12と、リング12の内側に取り付けられる内径補正部材16とを備える。使用者は、リング12に内径補正部材16を取り付けることで、リング型ウェアラブル端末10の内径を自分の指に合わせることができる。こうして、一つのリング12で多様なサイズに対応できる。

【請求項1】
外部の機器と通信する通信部が設けられているリングと、
前記リングの内側に取り付けられる内径補正部材と、
を備え、
前記内径補正部材は、前記リングに設けられている負荷に給電する電池を備えることを特徴とするリング型ウェアラブル端末。

サイズ判定特許

特許第7109169号

発明の名称:商品サイズ判定装置および商品サイズ判定方法

【要約】

 【課題】リング型ウェアラブル端末を装着するユーザの指のサイズを判定する技術を提供する。
 【解決手段】画像取得部10は、既知のサイズのカードを載せた手の撮影画像を取得する。カード検出部20は、撮影画像においてカードの画像上のサイズを検出する。指関節測定部34は、撮影画像において指輪用の指の関節の画像上の太さを測定する。指太さ推定部40は、カードの既知のサイズと検出されたカードの画像上のサイズとの比率にもとづいて、指輪用の指の関節の画像上の太さの測定値から指輪用の指の関節の現実の太さを推定する。指輪サイズ判定部50は、推定された指輪用の指の関節の現実の太さにもとづいて指輪サイズを判定する。

【請求項1】

既知の幅および長さの長方形の物品とともに商品を装着する身体部位を撮影した撮影画像を取得する画像取得部と、

前記撮影画像において前記物品の画像上の幅および長さを検出する検出部と、

前記撮影画像において前記身体部位の画像上の大きさを測定する測定部と、

前記物品の既知の幅と検出された前記物品の画像上の幅の比率および前記物品の既知の長さと検出された前記物品の画像上の長さの比率にもとづいて、前記身体部位の画像上の大きさの測定値から前記身体部位の現実の大きさを推定する推定部とを含み、

前記検出部は、前記撮影画像における前記物品の歪んだ四辺形の形状を元の長方形の形状に変換する射影変換を施すことにより、前記物品の画像上の幅および長さを検出し、

前記測定部は、前記撮影画像に前記射影変換を施した上で、前記身体部位の画像上の大きさを測定することを特徴とする商品サイズ判定装置。

特開2022-132387 

発明の名称:商品サイズ判定装置および商品サイズ判定方法

【要約】

リング型ウェアラブル端末を装着するユーザの指のサイズを判定する技術を提供する。
【解決手段】画像取得部10は、既知のサイズのカードを載せた手の撮影画像を取得する。カード検出部20は、撮影画像においてカードの画像上のサイズを検出する。指関節測定部34は、撮影画像において指輪用の指の関節の画像上の太さを測定する。指太さ推定部40は、カードの既知のサイズと検出されたカードの画像上のサイズとの比率にもとづいて、指輪用の指の関節の画像上の太さの測定値から指輪用の指の関節の現実の太さを推定する。指輪サイズ判定部50は、推定された指輪用の指の関節の現実の太さにもとづいて指輪サイズを判定する。

【請求項1】
既知のサイズの物品とともに商品を装着する身体部位を撮影した撮影画像を取得する画像取得部と、
前記撮影画像において前記物品の画像上のサイズを検出する検出部と、
前記撮影画像において前記身体部位の画像上の大きさを測定する測定部と、
前記物品の既知のサイズと検出された前記物品の画像上のサイズの比率にもとづいて、前記身体部位の画像上の大きさの測定値から前記身体部位の現実の大きさを推定する推定部とを含み、
前記画像取得部は、既知のサイズの物品とともに商品を装着する身体部位を撮影した撮影画像として、フラッシュ有りの撮影画像とフラッシュ無しの撮影画像を取得し、
前記フラッシュ有りの撮影画像と前記フラッシュ無しの撮影画像を用いて、商品を装着する身体部位を撮影した撮影画像から背景を除去するフィルタリング処理を行う背景除去部をさらに含むことを特徴とする商品サイズ判定装置。

 

今後も、同社のサービスは拡充されていくと想定されますので、継続的に調査をしていきたいと思います。