リーダーシップとフォロワーシップとは?成長につながる5つの実践ポイン

2025年9月27日

リーダーシップ/フォロワーシップ

リーダーシップはチームや組織を目的に向けて導く力、フォロワーシップはリーダーを支えつつ主体的に成果に貢献する力です。どちらも「役職」ではなく行動で示すスキルであり、相互に高め合うことでチームの生産性は最大化します。


【リーダーシップ】率先垂範:自ら先陣を切って行動する

何かに挑むとき、一人の力でできることは限られています。これはリーダーに限らず、メンバーの立場でも同様です。周囲へ協力を求める場面は多いですが、権限や状況を盾にした強制では、助けは集まりません。

人がついていくのは本気で自ら動く人です。率先垂範して行動する姿に、人は自然と心を動かされます。そのためには、勇気・信念・成功のビジョンを持つことが欠かせません。これを意識して行動することで、軸が定まり、自身を成長させることにつながります。

要するに: リーダーシップは権威ではなく、まず自ら動く姿勢から始まります。

【信頼構築】本気で伝える:その場の気休めは「小善」でも、長期では「大悪」

よりよい関係は、なれ合いではなく血の通った信頼関係です。仕事上の関係だからこそ、真に信頼できる仲間を得るには、真心をもって率直に伝えることが必要です。良いことも悪いことも、事実と配慮をもって共有しましょう。

嫌われることを恐れ、気になる点を流してしまうと、その人は成長機会を逃し、どこかで大きくつまずくかもしれません。場当たり的な気休めは短期的な「小善」でも、長期的には「大悪」になり得ます。気づいたときに、勇気と情をもって非情さも辞さない「大善」が必要です。

大人になった今、叱ってくれる人がいない。また、自身も叱ったことがない——そう感じるなら、あなたにとっての「大善」は何か、一度立ち止まって考えてみましょう。

要するに: 信頼は率直さ×配慮で育つ。短期の気休めより、長期の成長に資する対話を。

【コミュニケーション】聞き方・話し方で人の行動は変わる

人は感情の生き物です。事実だけを伝えても、受け手が感情的に受け入れられなければ行動は変わりません。重要なのは、相手の立場と気持ちをおもんばかった伝え方・聞き方です。

  • 相手基点の表現:「~してください」より「~だと助かります/~の理由は…」
  • ノンバーバル:表情・姿勢・声のトーンを整える
  • 確認質問:「ここまでの理解は合っていますか?」で認識をそろえる

要するに: 伝え方・聞き方の質が、成果の質を左右します。

【フォロワーシップ】仲間の意思決定を支援する主体性

成果を生むのはリーダーだけではありません。メンバー一人ひとりのフォロワーシップが、チームの推進力になります。具体的には、意思決定に必要な情報を、正確かつ速く届けること。自分の担当外であっても、リスクを知りながら放置するのはチームにとって損失です。

「チーム」を我が事として捉え、主体的に行動・発信しましょう。結果として、チームはうまく回り、自分の成長・機会・信頼にもつながっていくことと思います。

要するに: フォロワーシップは受け身ではなくプロアクティブ。情報と行動で意思決定を支える力です。

【強み活用】強みを知り、自覚し、発揮する

自己分析で把握している強みだけでなく、自分では気づきにくい強みがあります。周囲にフィードバックを求め、新しい気づきを得ましょう。同時に、相手の強みも言語化して返すことで、相互に強みを引き出し合う関係が生まれます。

それぞれが強みを発揮し合い、組み合わせたとき、チームはバランスの取れた高い能力を持つ組織へと進化します。これはチーム単位に限らず、プロジェクト・会社・取引先といったスケールでも有効です。

要するに: 強みは共有して相互補完してこそ最大化します。


実務への落とし込み(チェックリスト)

  • 今週、自分が先に動く一手は何か?(率先垂範)
  • フィードバックで長期的な大善を選べているか?(信頼構築)
  • 相手基点の言い換え・確認質問を使ったか?(コミュニケーション)
  • 意思決定に必要な事実・代替案・期限を添えて共有したか?(フォロワーシップ)
  • 自他の強みの言語化を1つ増やしたか?(強み活用)

実際の朝礼やスピーチでの活用例は、【朝礼スピーチアイデア集】フィロソフィ経営での経験をスピーチした記録等でも紹介しています。